PicApp Manual

Release 1.17(2002/ 2/12)
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PictureBBS で使ってる PicAppというグラフィックエディタアプレットの使い方です。

 

マウスのボタン

3ボタン対応です。


キーボードショートカット

今のところこれだけショートカットがあります。
描いて消して色を拾ってをくりかえす場合は、右クリックにスポイトを割り当てて、キーボードショートカットを使うと便利っすよ。

Windows/InternetExplorer の DefaultVM 使用時の注意

Version 1.14 から 虫眼鏡のサイズを大きく(旧バージョンの4倍に)するための高速化を行いました。
その結果、虫眼鏡のウィンドウを触った直後の状態ではキーボードショートカットが効きません。
アプレットのどこでも良いので、虫眼鏡ウィンドウ以外の場所をマウスでクリックすることでこの症状は回避できます。
JavaPlug-in を使用しているときにはこの症状は発生しません。
MRJでの動作は現在のところ不明です。


外観

アプレット外観


各ウィンドウの説明

キャンバス

一番大きな ウィンドウが現在編集中の絵が表示されるウィンドウです。

基本的にここでマウスなりタブレットなりをぐりぐりして絵を描きます。可視状態のレイヤと選択されたレイヤだけが表示されます。レイヤに関しては後述。


ツールウィンドウ

ツールバー描き方(ツール)を選ぶためウィンドウです。凹んでいるボタンが現在選択されているツールです。使いたいツールをクリックすると選択されます。

曲線ツール曲線ツール。キャンバスをマウスでボタンを押しながらなぞったところに線が引かれます。
直線ツール直線ツールです。マウスを押したところから離したところまでが直線で結ばれます。SHIFTを押しながらマウスをドラッグすると、45度単位の直線が引けます。垂直とか水平の線が描きたい場合に使ってください。
補間曲線ツール補間曲線ツール。上の曲線ツールを使ってマウス(タブレット)を速く動かすと曲線がカクカクになることがあります。マウス(タブレット)の性質上こうなってしまうのですが、このツールはカクカクを減らしてくれます。
スプライン曲線ツールスプライン曲線ツール。クリックして点を置いていってそれらの点を繋ぐ曲線を引くツールです。クリックして点を置いていくと、直前の点までが曲線で描かれます。
※ 今現在、インターフェースが確定していないので、非常に中途半端です(^_^;)。あまり使えないでしょう。
ベジエ曲線ツール
Bezier曲線ツール。マウスでドラッグして始点と終点を設定した後に、始点側制御点と終点側制御点をドラッグして設定できるようになってます。Windows付属のペイントと同じインターフェースです。
矩形ツール矩形塗りつぶしツール矩形ツール。四角が描けます。SHIFTを押しながらドラッグすると、正方形がかけます。右側のアイコンは矩形の内部を塗りつぶします。
円ツール円塗りつぶしツール円ツール。円がかけます。SHIFTを押しながらドラッグすると、真円が描けます。右側のアイコンは円の内部を塗りつぶします。
塗りつぶしツール塗りつぶしツール。クリックした点とつながっている同じ色の部分を塗りつぶします。4連結です。
スクロールツールスクロールツール。絵を移動します。SHIFTを押しながらドラッグすると横にしか移動しません。CTRLを押しながらドラッグすると縦にしか移動しません。

ペンウィンドウ

ペンウィンドウ描くのに使うペンを選択します。凹んでいるボタンが現在選択されているペンです。
現在選択しているペンを連打するとペンの太さが変えられます。
※ ペンの選択にはキーボードの「1」〜「5」が使えます。

上書きペン上書きペン。極普通のペンです。描いた部分に選択している色がそのままのります。
重ね合わせペン重ね合わせペン。描く前にある色とまざります(ただし下のレイヤーの色からは影響を受けません)。
ちょっと分かりにくいのですが、ボタンを押してから離すまでは、同じ場所に何度も重ね合わせることはありません。
消しゴム.消しゴム。書いた部分が透明になります。
※ 右クリックに消しゴムを割り当てている場合そのサイズもこれで指定します。
エアブラシエアブラシ。エアブラシですが基本的にレイヤは半透明に出来ないので描画色が下のレイヤの影響を受けます
粗エアブラシ粗エアブラシ。ノイズの入ったエアブラシです。描画色が下のレイヤの影響を受けます。真面目に粒子の計算をしているので、重いです(^_^;)。

色選択ウィンドウ

色選択ウィンドウペンで描く色をこれで選択します。
現在選択されている色は、3段目の左側です。右側は現在の透明色です。
縦に5つの領域に分かれていて色の選択のしかたは2通りあります。

パレットウィンドウ

パレットです
お好みで設定できるパレットを設定できます。右クリックして現在選択されている色がセットされます。

右ボタンツールウィンドウ

右ボタンツールウィンドウ右ボタンで使用するツールです。Macの人はCommand+クリックです。
消しゴム消しゴムツール。サイズはペンウィンドウの消しゴムサイズと同じです。
スポイトスポイトツールです。マウスでクリックした点の色を拾うことが出来ます。選択されているレイヤの色ではなく、見えている色が選択されます

エフェクトウィンドウ

エフェクトウィンドウレイヤに効果をかける場合に使います。
乗算エフェクト乗算エフェクト。選択しているレイヤと、その下にある全てのレイヤとを乗算してその結果を現在のレイヤに格納します。
レイヤを完全にクリアします。

ナビゲートウィンドウ

ナビゲートウィンドウいろいろな操作をしたい場合に単発で押すボタンたちです。

ルーペ拡大ルーペ縮小ルーペウィンドウ(後述)の拡大率を変更します。+が拡大、−が縮小です。
UNDOREDOUNDO/REDOです。直前の操作を取り消します。もう一度押すとUNDOのUNDO。
REDO はまだ使えません。
キャンバスの色変更キャンバスの色を変更します。キャンバスの色に関しては、色選択ウィンドウの説明を読んでください。現在選択されている色をキャンバスの色に変更します。
JPEGスイッチJPEG。これが押された状態だと投稿するのにJPEGを使用します。ただし、PNGのほうが圧縮後のサイズが小さい場合はPNGで投稿します。押されていない状態では PNGで投稿します。
※ いずれ圧縮率設定といっしょに他のウィンドウに移す予定です(現在圧縮設定は YCbCr 444 QUALITY 80とかなり高画質の設定で固定になっています)。
投稿画像の読み込み投稿した画像の読み込み。画像番号とパスワードが分かっていれば一度投稿した画像を読み込むことができます。この機能には管理者パスワードは使用できません。
一度投稿した画像は透明ピクセルの情報が失われます
投稿掲示板に投稿します
投稿に成功した場合は、自動的に掲示板の画面に戻りますが、このとき投稿した画像が表示されていなかった場合は[更新]を押してください
もし、通信の関係で投稿にミスした場合は、エラーが表示されますので、その場合はもう一度押してください。
何回やってもダメな場合は、念のためWWWブラウザをもう一枚開いて掲示板を確認してみてください(^_^;)。もしかしたら成功してるのにエラーになってるって可能性もわずかながらにあります。

ルーペウィンドウ

ルーペウィンドウキャンバスの一部を拡大したウィンドウです。

右と下にあるスクロールバーで表示する位置を変更出来ます。
ナビゲートウィンドウにある拡大縮小のボタンを押すことで拡大率を変更出来ます。
今のところサイズ変更できません。大きくすると極端に重くなるので、、、。

注意:なるべく高速に動かすために、キャンバスウィンドウの状況をリアルタイムで反映しません。キャンバスウィンドウの内容と違う内容が表示されているな、と思ったら一度マウスカーソルをこのウィンドウの上から外に出して再びルーペウィンドウの上にのせてみてください。最新の状態に更新されるはずです。

レイヤーマネージャウィンドウ

レイヤーマネージャウィンドウレイヤの管理をするウィンドウです。恐らく一番複雑なウィンドウかもしれない(^_^;)。

注意:このウィンドウにある「レイヤ破棄」と「レイヤ結合」の二つのボタンは押した後に確認ウィンドウが表示されますので、連打しないでください(^_^;)。

新規レイヤ作成新規にレイヤを作成して一番上に起きます。
レイヤを上に移動レイヤを下に移動選択しているレイヤを上下に移動します。
レイヤの破棄選択しているレイヤを破棄します。
レイヤの結合選択しているレイヤとその下のレイヤを結合します。
レイヤが減るので−(マイナス)です。
レイヤのコピー選択しているレイヤをコピーして上に追加します。
レイヤが増えるので+(プラス)です。

各レイヤの状態

レイヤ可視レイヤ不可視レイヤの可視状態を表します。クリックして切り替え。
目を閉じている状態にするとキャンバスからレイヤが見えなくなります。
※ ただし、不可視状態でも選択されているレイヤは表示されます。
透明色の保護なし透明色の保護あり透明色の保護状態を表します。クリックして切り替え。
右の状態では透明色の部分が書き換え不可能になります。透明色のマスクといえます。

ウィンドウマネージャ

ウィンドウマネージャウィンドウマネージャ。設定ウィンドウ等普段必要の無いウィンドウの表示・非表示を設定します。
アイコンをクリックすることで下記のウィンドウを表示制御できます。
エアブラシの設定ウィンドウエアブラシの設定。エアブラシの濃度(不透明度)を設定します。左に行くほど薄くなります。


基本(?)テクニック

線の色を変える

  1. 主線をひとつのレイヤに描く
  2. そのレイヤの透明色の保護を有効にする
  3. 色を選択して線を矩形塗りつぶしツール■等を使って塗りつぶす

レイヤの一部をコピーする

  1. コピーしたいレイヤの上に新しいレイヤを作る
  2. 作ったレイヤで、コピーしたい部分を白(RGB:255,255,255)で塗りつぶす
  3. 乗算エフェクトを使う(ただし、透明色が不透明に変化しているので、必要があれば消しゴムを使うなりして透明にする)

ブラシで、はみ出ないように塗る

  1. 新しくレイヤを作って、ブラシで塗る範囲を適当に単色で塗る
  2. レイヤの透明色の保護を有効にしてブラシで塗る

番外編

レイヤーに関して

PicAppのレイヤーは PhotoShop等に比べて単純なものとなっています。ピクセルは「透明」か「不透明」の二つしかありません。半透明のピクセルが作れないってわけです。そのかわりに結構速い描画が可能になっています。

が、これのせいで エアブラシや乗算効果などが非常にクセのある仕様になってしまっています。

適当な絵の上に新しいレイヤーを置いて、そのレイヤーにエアブラシを使ってらくがきしてみてください。その後に、その下のレイヤーを不可視の状態にしてみると、下のレイヤーの色がエアブラシで描いた部分に写っているのが分かると思います。

自分は作った本人なので完全に理解して使ってますけど、この部分がおそらくPhotoShopなどを使いなれた人が最初に違和感を感じる部分だと思いますので注意してみてください。

# 次に1から作り直すとしたらここらへんなんとかしたいっすね。

エアブラシに関して

エアブラシは設定色×基本濃度×不透明度で描画色が決定され、下のレイヤと合成されて描画されます。

粗エアブラシは設定色×基本濃度×不透明度×そのピクセルに塗られる粒子の数(これは確率で決定される)で描画色が決定され、下のレイヤと合成されて描画されます。

基本濃度の設定がダイアログにありませんが、基本濃度はエアブラシの中心からの減衰とかスポットとかいろいろあって、話がややこしくなるので現在いれていません。


最後に

簡単ですが、基本的な使い方の説明は以上です。
らく書きですから気張らず気楽に描きましょう(笑)。べつに全部の機能を使う必要はないのですから(^_^;)。